第48回日本小児神経外科学会開催にあたって
会長 重田裕明 |
第48回日本小児神経外科学会の開催方法変更について
2020年8月24日
第48回日本小児神経外科学会の会期延期に際しては、寛大なるご理解とご支援を賜りましたことに心から御礼を申し上げます。 11月22日・23日の学会開催についてご心配をお掛けしておりましたが、開催概要を決定いたしましたのでご案内申し上げます。当初、新型コロナウイルスにしっかりと感染防止対策を講じて松本会場とWebでの併催を模索して参りましたが、 7月から8月へと全国の感染者数は再び増加に転じ、この秋から冬にかけての感染や社会情勢は厳しいと予想せざるを得ません。 皆様の安全を確保して充実した学会を開催するためには、Webによるオンライン開催に舵を切るのが最善との結論に至りました。 誠に無念ではありますが、信州松本の清らかな空気と美しい山々とともに皆様をお迎えすることは断念し、 会員の皆様にはWebのライブおよびオンデマンド配信で多くのセッションにご参加頂き、 小児神経外科医療の知識習得と情報交換ができるようにしたいと思います。どうか引き続きご理解とご協力のほどお願い申し上げます。
発表・講演形式は大きく2つに分けさせていただきます。シンポジウム、特別企画、特別講演、教育講演、ランチョンセミナーは、 ビデオ会議アプリ「Zoom」によって当日のライブ発表・講演を行い、会期後オンデマンド配信を実施したいと思います。 ライブ配信のプログラムは当初の6月5日予定を11月22日に、6月6日予定を11月23日に変更を基本としましたが、 開催方法変更のため開始時刻などを修正しております。一般口演、ポスターセッション、山崎麻美記念看護・医療職セッションは、 事前にご発表動画を作成し提出いただいてオンデマンド動画配信の形式とさせていただきたいと思います。 KSPN-JSPN joint conferenceは、KSPNとの慎重な協議の結果残念ながら中止となりましたが、 記念セッションを設けてご発表頂きたいと考えております。新たな開催概要と日程をご確認いただきますようお願い申し上げます。 通常発表がかなわぬことを大変心苦しく存じ、演者・座長の先生にはご負担をお掛けすることなり心よりお詫び申し上げます。
会員の皆様の多大なるご協力を賜り、本年の学会を成功させたいと考えております。主催者一同、 新型コロナウイルス対策が確実に進み一刻も早い収束を祈念しつつ準備を進めて参ります。 どうか引き続きご支援のほどお願い申し上げます。
ご挨拶
第48回日本小児神経外科学会を2020年6月5日(金)、6日(土)の2日間にわたり、
長野県松本市(ホテルブエナビスタ)にて開催させていただきます。
長野県立こども病院にとって大変光栄に存じておりますとともに、会員皆様のご支援に深く感謝申し上げます。
学会テーマは、歴代会長による素晴らしいテーマを振り返りつつ「こどもの未来をまもる 小児神経外科手術と
チーム医療」とさせていただきました。
私たち小児神経外科医は、こどものいのちと発達、すなわち未来をまもるために、
低侵襲で確実な手術と治療の発展を夢に心と技術を磨き、協力診療科の医師や看護師をはじめ
多くの医療者の力を結集して、こどもと家族に寄り添い日々の診療にあたっています。
今回は、小児神経外科の原点である手術と治療戦略について長期治療成績を振り返って深く再考するとともに、
ともに情熱を注ぐ協力医師や看護・医療職とのチーム医療の現実・課題・夢などについて会員皆様と討論したいと
考えています。
小児病院・医療センター、大学附属病院、基幹病院、地域病院など、
小児医療チームの大きさとマンパワーは様々ですが、その想いに変わりはありません。
日々の小児神経外科医療の経験や奮闘を共有し連携を深める学術集会になることを祈念しています。
シンポジウムは小児神経外科各領域で集中討論したいテーマを企画しました。
特別講演にはイタリアのGiuseppe Cinalli教授、カナダの大坪宏教授をお招きします。
Cinalli教授には神経内視鏡治療や頭蓋縫合早期癒合症に関するご講演を、
大坪教授には小児難治てんかんの外科治療とチーム診療体制についてご講演をお願いしています。
特別企画として治療ディベートを計画します。代表的な小児神経外科疾患について、診断と治療、合併症回避、
新たな治療展望、フォロー体制、チーム医療などについてじっくり討論する機会にしたいと考えています。
山崎麻美記念看護・医療職セッションは支援、工夫、医療安全、チーム医療をテーマに看護・医療職皆様の発表を
お待ちしています。
韓国小児神経外科学会(KSPN)とのJoint conferenceも開催いたします。
前日の6月4日には豪華講師陣による小児神経外科教育セミナー2020(日本小児神経外科学会主催、
日本脳神経外科学会認定症例代用講習会)を開催します。
脳神経外科専門医・小児神経外科認定医を目指す先生方のご参加をお待ちしています。
信州松本は、西は北アルプス、東は美ヶ原に抱かれ、標高600mを超える清涼な山岳地域にあります。
国宝松本城やこのたび新たに国宝に指定された開智学校など歴史的建造物も多い城下町で、
美味しい郷土食や日本酒・ワインにこと欠きません。
わが長野県立こども病院は松本の北、安曇野にあり、常念岳・蝶ヶ岳に抱かれる温泉と湧水の豊富な田園地域です。
是非この機会に松本・安曇野の散策もお楽しみいただけると幸いです。
実りある楽しい学会となりますよう皆様のご参加を心からお待ちしております。